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政策レポート【政策提言】国際的な金融メカニズムを優先事項に

WWViewsの参加者は、途上国における緩和策や適応策に対する資金を確保するための金融メカニズムが、COP15で設立されることを強く望んでいます。求められているのは、個々の国の自発的な貢献に左右されるメカニズムではなく、自動的かつ強制的に支払いがなされるメカニズムです。

会議結果から
  • 参加した市民の87%は、途上国における緩和と適応のための財政的支援を生み出すための国際的な金融メカニズムの設立を支持しています。
  • より貧しい国の参加者が、このようなメカニズムを最も強く支持しています。
  • 参加者の84%は、全ての国、あるいは、最も発展の遅れている国を除いた全ての国が、支払いを約束すべきだと考えています。
  • 豊かな国と貧しい国の両方とも、参加者のおよそ3分の1が、全ての国が支払うべきだと考えています。
考察

金融メカニズムを設立して欲しいという参加者の期待は、支払いに対する意欲によって、はっきりと裏付けられています。参加者は、最も豊かな国々が、最も多く支払うべきであると感じています。提言を見てみると、先進国が大きな貢献を果たすべき理由として、歴史的な責任に言及しているものがあります。

提言の多くは、金融メカニズムの設立に言及しており、このことからも、この問題に対する市民の関心がうかがわれます。多くの提言が、国際基金の設立とCO2排出に対する課税について言及しています。

途上国の参加者がまとめた提言はより詳細であり、先進国の歴史的・経済的責任についてより強く言及しています。

WWViews参加者は、COP15交渉者が強固かつ効果的な金融メカニズムを盛り込んだ合意を結ぶことを、明らかに期待しています。

モザンビーク
モザンビーク
モザンビーク »セッション結果
全ての国が、多かれ少なかれ地球温暖化を助長しています。したがって、途上国第の利益になるような、クリーンエネルギーの新技術導入・開発の基金を構築するために、全ての国が排出量に応じた一定の税を収めるべきです。

ブラジル
ブラジル
ブラジル »セッション結果
温室効果ガスの排出削減のための新技術の開発に必要な基金に、全ての国が貢献すべきである。われわれは住んでいる国は違うにせよ、この同じ惑星に生きているのであり、この技術によって誰もが恩恵を被るからである。

ウガンダ
ウガンダ
ウガンダ »セッション結果
先進国は、貧困国の脆弱なコミュニティが気候変動に適応することを助けるために、既存の包括援助から独立した、必要な基金を提供する責務を負わなければなりません。

アメリカ合衆国(ジョージア) »セッション結果
市民や営利企業、非営利団体の参加を促すような、気候変動に関する世界共通の能動的学習のプログラムを実施するために、各国の所得と排出量に応じた拠出金によって、国際的な基金を設立しましょう。

ボリビア »セッション結果
排出量の多い国々からの補償金を、次のような用途に振り向けるべきである。環境被害の緩和、生態環境の保全、気候変動に対する開発途上国の適応を支援する革新的で持続可能な技術の研究と開発。

中国 »セッション結果
各国の経済力に応じて貢献がなされる金融システムを設立すべきです。新しいエネルギー資源やその他の先進技術に関する研究をもっと進めましょう。

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