WWViews のプロジェクトは、COP15 の開催地であるデンマークの「デンマーク技術委員会(DBT; Danish Board of Technology)」と「デンマーク文化協会(DCI/ Danish Cultural Institute)」が企画したものです。
このプロジェクトの中心となるのは、今年9月26日に世界の国と地域で同時に開催される世界市民会議です。そこでは、各会議100人の市民が、COP15 で交渉される論点のいくつかを討議しつつ自らの見解を形成し、投票することが予定されています。この世界市民会議は COP15 の政府間交渉、及び、今後の世界の気候政策の行方に影響を与える機会を、市民に提供することを狙いとして開催されるものです。
世界の市民は地球の温暖化の進行だけでなく、今後の気候政策のもとで生きてゆかなければなりません。これこそが、COP15 において政治的な意思決定者が交渉を行う前に、市民の意見を聞くべきだという本プロジェクトの趣旨です。
参加国一覧(詳しくはこちら)
■幹事国
・南アフリカ共和国(South Africa)
・日本(Japan)
・オーストラリア連邦(Australia)
・デンマーク王国(Denmark)
・USA - カリフォルニア州(California)
・ボリビア共和国(Bolivia)
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第1テーマセッション:気候変動と、それがもたらす結果
1.1 このWWViews に参加する以前に、気候変動とその影響について、どの程度知っていましたか。
1.2 気候変動問題とその影響について、さまざまな予測をご覧いただきました。あなたは今、気候変動にどれほど不安を感じていますか。
第2テーマセッション:長期目標と緊急度
2.1 新たな国際的な気候変動の対策の合意を、どの程度、急ぐべきだと思いますか。
2.2 COP15 で新たな対策が合意された場合、あなたの国の政治家は積極的に参加すべきだと思いますか。
2.3 気温の上昇を抑えるために、どのような長期目標を立てるべきだと思いますか。
2.4 新たな合意では、約束を果たさなかった国に対して、罰則規定を設けるべきだと思いますか。
第3テーマセッション:温室効果ガス排出への対応
3.1 「附属書I国」は、2020年までにどの程度、温室効果ガスを削減すべきだと思いますか。
3.2 「附属書I国」以外で、かなりの経済水準を持つ国、または排出量が多い国の短期的削減目標は、どうあるべきだと思いますか。
3.3 低所得の発展途上国の短期削減目標はどうあるべきだと思いますか。
第4テーマセッション:温室効果ガス排出への対応
4.1 化石燃料の価格を上げるべきだと思いますか。
4.2 発展途上国が気候変動への緩和策や適応策を講じるのを経済的に支援するために、国際的な基金を設けるべきだと思いますか。
4.3 新たな取り決めでは、誰が費用を負担することにすべきだと思いますか。
WWViews in Japan最後のセッション。真摯な議論を経て、18のグループそれぞれの短い提言 メッセージが、タイトルつきでまとめられ、最終的に会議全体を代表する提言として、全員による投票によって、以下の三つの提言が選ばれた(得票数順)。
地球がカゼをひいています!(票数31)
熱があと2℃上がると重症になります。私達は治し方を学び、世界の人々に広めます。皆で
知恵を出し合って、経済的に、技術的に協力し合って治しましょう。
気候変動問題に国境なし(票数28)
先進国は舵取役としての責任を。途上国(高排出国)には理解と協調を。地球人として、地球のあるべき姿を未来に残そう。
ひとりひとりができること(票数25)
先進国と途上国が互いに尊重し合える新しい枠組の中で、世界中の人々が情報共有できる場づくりを実現し、一人一人が自ら取り組める目標づくりを行うこと。