１日目の午後は、各国の参加者全員がデンマーク国会に招待された。

　小雨がちらつく中、ホテルから15分程歩くと歴史ある建造物クリスチャンスボー城が現れた。この宮殿内に国会議事堂が入っているということで、入口では厳重なセキュリティチェックを受け、多少緊張した面持ちで奥の部屋に案内されると、高い天井と壁画、ロココ式の円柱に光のたくさん入る出窓のある広間に迎えられた。

　WWViews プロジェクトを世界へ発信する初めてのプレスリリース、兼開会セレモニーがＤＢＴ事務局長ラルス・クルーバー氏による挨拶で始まった。続いてデンマーク国会環境地域委員会委員長ステン・ガーデ氏と環境問題担当政務次官ボー・リデガード氏からプロジェクトに対する期待、意義等が語られた。何故今このような市民参加の試みが重要なのか、デンマークとしてこのプロジェクトに期待すること、環境問題への国の取り組みと12月のCOP15でのホスト国としての役割などを、身を乗り出すように熱く、友好的に語る姿は、デンマークという国を知る印象的な場面となった。

　内外の報道陣、各国の在デンマーク大使らも招かれており、終始リラックスした雰囲気の中我々参加機関の実務担当者達もレセプションにおいてお互いを自己紹介し交流を行った。国会ってこんなにラフな雰囲気なのだろうか？このプロジェクトはこれからどのように世界にアピール出来るのだろうか？様々な疑問、期待が沸いてきた。
（yamaguchi）