○日時: 2009年9月26日(土) 9時15分〜18時
○場所: 京都市勧業館みやこめっせ (京都市左京区岡崎成勝寺町)
○次第:
08:45〜09:15 参加者受付
09:15〜09:35 開会、スケジュールの説明
09:35〜15:10 テーマ別セッション
09:35〜11:00 第1テーマセッション:気候変動とその影響
11:00〜12:15 第2テーマセッション:長期目標と緊急性
── 休憩 ──
12:45〜14:00 第3テーマセッション:温室効果ガスの排出に対する方策
14:00〜15:10 第4テーマセッション:技術と適応策にかかる費用
── 休憩 ──
15:30〜17:30 提言セッション(COP15の交渉代表者にむけた提言)
17:30〜18:00 結果共有、閉会
18:00〜19:00 記者会見
WWViews in Japan 当日の様子
小林傳司実行委員長による開会挨拶に続いて、福山哲郎外務副大臣よりご挨拶を頂いた。副大 臣からは、「おそらく私は交渉団の一人になりますので、私はぜひみなさんのまとまったご意見をコペンハーゲンに向かう前に承ることを、この場で約束をさせていただきたいと思います」、「今日一日、大変、みなさんにはお力添えをいただくと思いますが、真摯な議論をしていただくことを心からお願い申し上げます」との力強いメッセージを頂いた。
次の4つのテーマについて、が実施された。
09:35〜11:00 第1テーマ別セッション:気候変動と、それがもたらす結果
11:00〜12:15 第2テーマ別セッション:長期目標と緊急度
12:15〜12:45 ──休憩──
12:45〜14:00 第3テーマ別セッション:温室効果ガス排出への対応
14:00〜15:10 第4テーマ別セッション:技術および適応策のコスト
テーマ別セッション(1〜4)は、全て、次のような流れで議論が行われた。
- テーマの紹介と情報提供ビデオの上映
メインファシリテーターによるテーマの紹介の後、テーマに関する5分程度の情報提供ビデオ*を参加者全員で視聴した(このビデオも世界共通。実行委員会で日本語訳の後、音声の吹き替えと字幕の差し替えを行った)。
参加者へは開催2週間前に情報提供資料**を郵送し、一読してくることを依頼した。ただし、資料の読み込みのレベルや理解度には個人差があることが予想されたため、補足としてビデオによる情報提供を行った。 - 問い(「WWViews参加者への質問」)の提示と説明
各テーマ別セッションの質問(後述)は、当日まで非公開の取り扱い。参加者にも開始された段階で、初めて提示された。傍聴者および報道関係者には、参加者に質問が開示された段階で、会場にて質問を配布した。また適宜webを通じて、質問を公開した。 - グループごとのディスカッション
全体を通じてディスカッションは、グループ毎に行った。各グループの人数はグループファシリテーターを含め、6人ないし7人である。また、それぞれのグループは男女比や年齢構成、職業などに配慮した上で、可能な限り多様性をもたせた構成となるように配慮した。また、議論の流れを重視する意味で、グループ編成は終日固定とした。
ディスカッションの具体的な方法は、各グループファシリテーターの判断とした。 - 各参加者の回答の投票
各において50分前後のディスカッションの時間が設定された。グループでのディスカッションの後、参加者各人は、質問に対する回答(投票)を無記名で行った。
グループの全員が投票した後、グループ毎にグループファシリテーターの責任で開票を行った。さらに各グループの結果を会場全体として集約し、webを経由して、WWViewsの統轄機関であるデンマーク技術委員会に伝達した。
また、第2テーマ別セッション以降は、その前のセッションの投票結果(日本会場分のみ)の報告を行い、結果を共有した。
*各テーマ別セッションの情報提供ビデオについては、wwv-japan.net より視聴可能である。
** 情報提供資料(文書)についても世界共通である。日本の実行委員会の責任で翻訳を行っている。情報提供資料も wwv-japan.net に掲載されている。
提言セッションでは、COP15の各国政府交渉団にむけた政策提言を作成した。
提言はグループ毎に作成され、合計18個の提言が完成した。世界共通ルールとして、100wordsが基準となっていたため、日本会場では、日本語で60〜70文字を本文の目安とすること、短いタイトルをつけること、を原則とした。
作成された提言は、会場内に貼り出し、参加者105人が1人3票をもち、投票※を行った。投票の結果、上位3提言を全体を統括するデンマーク技術委員会へ送信した。
※ 投票のルールは、1)自らのグループへの投票は可能とする、2)戦略的投票(特定の提言に3票投票する行為)は認めない、3)白票は可とする(3票の全てを使い切る必要はない)の3つである。
投票結果を確認して、全てのプログラムを終えた。最後に小林実行委員長より、挨拶と今後のスケジュール(結果の公開方法等)の紹介が行われた。
終了後、別室にて記者会見を行った。
提言は全て英訳し、インターネットを経由して、デンマークにより集約され、WWViewsのホームページに公開された。